運動しなくても、脂肪を燃焼してくれる素晴らしい細胞、『褐色脂肪細胞』ですが、この『褐色脂肪細胞』の働きを妨げる『肥満遺伝子』というものがあります。
前回までの記事で、『褐色脂肪細胞』を活性化させる方法をいろいろ紹介してきましたが、そもそもこの、『肥満遺伝子』を持っている方には、効き目が低くなってしまう傾向にあるようです。
今回は、『肥満遺伝子』についてご紹介します。
目次
肥満遺伝子と褐色脂肪細胞の関係は?
肥満遺伝子とは?
肥満遺伝子は、人類の祖先たちが、食べ物にありつけたときに、脂肪として体に蓄え、食べ物がないときに、少しずつ使うという、飢えに備える為に身に付けた機能であります。
エネルギー消費を最小限に抑えることで、蓄えた脂肪をできるだけ長持ちさせられるようにする働きが組み込込まれています。
このため肥満遺伝子のいくつかには、基礎代謝を低下させる作用があります。
肥満遺伝子は太りやすい身体をつくる!
肥満遺伝子は、現在までに約50を超える関連遺伝子が発見されており、太りやすい体質を作ってしまう肥満遺伝子には、次の2つがあります。
① β3アドレナリン受容体
脳が発した交感神経の指令を受け取るための、『褐色脂肪細胞』側の窓口になります。
本来、脳からアドレナリンやノルアドレナリンの指令が届いて、結合することで、脂肪細胞に蓄えられていた中性脂肪を分解して、燃焼されやすい状態にする働きがあります。
しかし、β3アドレナリン受容体の遺伝子に異常があると、指令がちゃんと届いていても受け取れなくなるのです。
その結果、中性脂肪が分解されにくくなってしまいます。
β3アドレナリン受容体の異常は、日本人の3分の1が持っていると言われています。
② 脱共役たんぱく質1(UCP1)
運動しなくても脂肪を燃焼できるようにするタンパク質のことです。
このUCP1を作る遺伝子に不具合があると、運動しない限り、あまり白色脂肪細胞が燃焼しなくなります、じっとしているときや寝ている最中に、あまり脂肪が燃えなくなってしまいます。
脱共役たんぱく質1の遺伝子に異常があると、褐色脂肪細胞での脂肪を燃焼する機能が低下してしまうので、肥満しやすくなってしまいます。
脱共役たんぱく質1の異常は、日本人の約4分の1が持っていると言われています。
この二つの遺伝子に不具合がある事で、痩せにくい、太りやすい身体になってしまいます。
肥満遺伝子を持っている時の対応策!
これらの肥満遺伝子を持っていても、食生活や運動不足に気をつけていれば、肥満を防ぐ事が出来ます。
本来は、『褐色脂肪細胞』の働きによって、痩せやすい身体をつくり、ダイエットにつなげたいのですが、肥満遺伝子を持っていると、その効果が思うように出なくなってしまいます。
そうなるとやはり、食事によるカロリー制限、運動により筋肉を増やし、代謝を上げるなどを行わなければなりません。
肥満遺伝子、検査キットなどもある・・
手っ取り早く、ご自身が、肥満遺伝子を持っているかどうかを知るには、『遺伝子検査キット』を利用して調べる方法があるそうです。
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まとめ
ということで、今回は『肥満遺伝子』について、調べてみました。
肥満遺伝子検査キットなど便利なものもあるのですが、やはりお金がかかってしまうので、これまでの記事で紹介してきたように、『自律神経を整える』でしたり『食事を良く噛んでたべる』、『食事制限をしない』など、費用をかけずにできる事がありますので、まずそちらを継続する事が優先で、その後、費用をかけたダイエットするというのが良いと思います!!
次回は、今まで調べてきた事を、まとめてみますので、そちらも参考にして頂けたらと思います。
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