過剰に身体に貯めこむと『肥満』になってしまう、『脂肪細胞』ですが、脂肪を燃焼してくれる細胞も存在します。それが、脂肪細胞の中にある『褐色脂肪細胞』です。
この、『褐色脂肪細胞』を効率よく使って、『食べても太らないからだ』を目指します。
目次
褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう)を活性化させよう!
褐色脂肪細胞とは?
『褐色脂肪細胞』は特殊な役割を持っていて、脂肪なのに、筋肉細胞のようにカロリーを消費する役割を持っています。
寒い場所にいると、最初は筋肉がぶるぶる震えることによって、熱エネルギーを発生させます、さらに長いこと寒い環境下に身を置いていると、褐色脂肪細胞が活性化してきて、脂肪細胞を燃やして熱を発生させます。
食事を摂った後に、体がポカポカと温まってくるのも同様で、余計に摂取した分の脂肪を消費してくれているのです。
褐色脂肪細胞のある場所は?
褐色脂肪細胞は、身体の限られた部分にしかなく、主に
① 首周辺
② 脊髄周辺
③ 肩・肩甲骨周辺
④ 脇の下
⑤ 心臓や肝臓の周り
に存在し、成人ですと身体全体で、40グラムほどしかありません、しかしこの貴重な『褐色脂肪細胞』は、全身のいたるところにある脂肪を燃やして、熱に変えてくれる働きをします。
褐色脂肪細胞はどうやったら働いてくれるの?
褐色脂肪細胞は、自らの判断で活動はしません、脳から自律神経経由で指令が届いて、はじめて褐色脂肪細胞が活性化します。
身体に本来備わっている『恒常性』とよばれる、体温を一定に保つための動作は、『褐色脂肪細胞』が動き、機能しています。
特に『寒い』時には、褐色脂肪細胞が活発になって、背中や首の後ろなどで脂肪を燃焼させ、その部分の血液を温めます、その血液が身体全体を循環していき、体温が上昇するわけです。
この、体温の調整は、人が意識しなくても、脳からの指示で自律神経が『褐色脂肪細胞』をコントロールして、勝手に調節してくれています。
褐色脂肪細胞は増やせるのか?
こうなりますと、身体の褐色脂肪細胞を増やせれば、脂肪燃焼率も上がり、痩せれるような気がします。
では、褐色脂肪細胞は増やせるのでしょうか?
褐色脂肪細胞は、体温を調節する為のエネルギーですから、赤ちゃんの時が一番多く持っています、自分で着たり脱いだりできない赤ちゃんは、自力で体温を上げる為により多くの『褐色脂肪細胞』が必要なわけです。
赤ちゃんの時に褐色脂肪細胞が「100」だとしますと、成人で「50」、50歳代で「25」にまで減ると言われています。
そして、褐色脂肪細胞は増やせないという説が多いようです。
だだ、より活性化させていれば、細胞分裂で増えて行くという説もありますので、とにかく『褐色脂肪細胞』を刺激して活発化させることが大事と言えます。
褐色脂肪細胞を活性化させる方法は?
① 一番いいのは、18度以下のプールで泳ぐ事!
水中では多くの熱が奪われるため、体温を維持しようと恒常性のスイッチが入ります。
水泳は、ダイエットの運動法として、とても効果的です、泳いでいる間ずっと褐色脂肪細胞が活性化されて、あなたの余分な白色脂肪細胞を燃やし続けてくれます。
ただし温水プールではなく、冷たい水である必要はあります。
② シャワーを使う!
褐色脂肪細胞のある部分を、冷水(20度くらい)と温水(40度くらい)を30秒ほど交互にかける。これを5回ほど繰り返す。
③ 手や、首、肩を冷やして刺激する!
シャワーが大変という場合は、手や、首、肩を冷やして刺激するだけでも、褐色脂肪細胞の活性化効果が得られるようです。
まとめ
褐色脂肪細胞の役割と、活性化について調べてみました。
褐色脂肪細胞の良い働きが分かったところで、次回は、褐色脂肪細胞が働かなくなる原因や、自律神経や脳との関係なども紹介したいと思います。
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