銀や金は、昔からとても大切なものとして使われてきました。でも、誰が、いつ、どうしてそれを「お金」にしたのでしょうか？この記事では、銀や金が最初にお金として使われた理由や、その背景について、わかりやすく説明します。
商業活動って何？
「商業活動」というのは、物やサービスを売り買いすることをいいます。昔の人々は、ただ物々交換をするだけでは足りないことに気づきました。そこで「お金」を使って取引をするようになりました。
- 市場での取引：農産物や道具を売り買いするときに使われました。
- 国際貿易：ほかの地域と物を交換するときに銀や金が便利でした。
- 税金の支払い：国に税金を銀や金で納めていました。
銀や金は、物々交換よりもずっと簡単に取引ができるようにしたのです。
銀と金をお金にした最初の時代と理由
1. 銀：メソポタミア文明（紀元前3000年頃）
- どんな時代？
今のイラクあたりにあったメソポタミア文明で、商業が盛んでした。いろいろな物を交換するための「基準」が必要でした。
- なぜ銀を選んだの？
- 銀は他の物より珍しくて、価値が安定していたから。
- 錆びにくいので、長く保存できたから。
- 重さをはかって価値を決められるので、便利でした。
- 銀はどこで取れたの？
銀は鉱山で掘られていて、一部は他の地域からも運ばれてきました。
2. 金：リディア王国（紀元前600年頃）
- どんな時代？
今のトルコにあったリディア王国では、金属でできた最初のお金が作られました。
- なぜ金を選んだの？
- 金はとても珍しくて、美しいから。
- 腐らないし、長持ちするから。
- 装飾品としても人気があったから。
- 金はどこで取れたの？
リディア王国の周りの鉱山でたくさん取れました。
王や貴族が銀や金を欲しがった理由
- 装飾品に使えたから
銀や金の美しさは、王様や貴族たちの地位や力を示すものでした。宮殿や宝物として飾られていました。
- 戦争や外交に必要だったから
戦争をするための資金や、ほかの国と仲良くするために銀や金が使われました。
- 国を強くするため
銀や金をたくさん持つことで、経済を支配できました。
銀と金の価値が下がらなかった理由
1. 希少だったから
銀や金は、自然界に少ししかありませんでした。新しく採掘するのも大変だったので、たくさん出回ることがなかったのです。
2. 長持ちしたから
腐ったり壊れたりしないので、長い間使えるという安心感がありました。
3. 特別な意味があったから
銀や金は、富や力の象徴として多くの人に認められていました。宗教や文化の中でも大事にされていました。
4. 国がしっかり管理していたから
王様や政府が銀や金の重さや純度を保証していたので、みんなが安心して使えました。
まとめ
銀や金は、便利で珍しく、長持ちする素材だったので、紀元前3000年頃のメソポタミア文明や紀元前600年頃のリディア王国でお金として使われ始めました。また、王様や貴族がこれらを欲しがった理由や、なぜその価値が下がらなかったのかも歴史の中で重要なポイントです。
次回は「金属貨幣が広まった理由と紙幣の誕生」についてお話しします！
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