8年前の2009年に、老舗菓子メーカー、カルビーの会長に就任。8期連続で増収増益を達成。『徹底的に頭から切り替えないとだめ!』そのオレ流の経営で成果を上げ、多くのメディアでも取り上げ、注目を集めています。
その、松本 晃氏とは、どういう方なのか、松本氏の『言葉』を理解できるか、やってみようと思います。
目次
カルビー株式会社 CEO松本会長の流儀!
松本 晃氏について
松本 晃(まつもとあきら)氏 1947年、京都府生まれ 70歳
京都大学農学部修士課程を修了後、伊藤忠商事株式会社に入社。
同社の子会社であるセンチュリーメディカル株式会社の取締役営業本部長を経て、1993年にジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社に入社。
1999年に日本法人の代表取締役社長、最高顧問に就任、2008年に退社。
2009年6月にカルビー株式会社の代表取締役会長兼CEOに就任。
以来、同社を8期連続の増収増益に導いている。
出典:カルビー公式サイト
カルビーでやった事!松本会長のコメントから理解してみる!
カルビーという会社にポテンシャルがあった!
『僕は絶対に失敗しないですよ。ビジネスは勝ち馬にしか乗らない。この会社は勝つに決まっているから受けた。何でもかんでも受けるということはありません。』
と、『米倉涼子』氏のように、失敗しないとおっしゃっております、そして「自分で会社をつくる」事に関しては、否定的で『私はそんな根性はないです。自分のお金で大きな勝負を出来る人間じゃありません、人のお金なら、勝っても負けても会社持ち、だからって乱暴な事はやらない、絶対負けるのが嫌だから、失敗したくないと思いながら慎重にやるわけです。』
と、意外でした、一から会社をつくるのは嫌なんですね。自分のお金じゃなくて人のお金だからってところも、分かるような分からないような。
経営をシンプルに従業員が理屈を理解できるほど単純に!
『頭が良すぎるから、経営を複雑にしてしまう。すると、理屈を従業員が理解できず、戦略を実行できません。だから、私みたいに“中の上”くらいの頭が経営者に向いているんです。』
とおっしゃっておりまして、主に実行した事は、『集中購買によって、単価を下げたり、ムダな購入を減らします。コストを下げたら、商品価格を下げてお客さんに還元するんです。』
これを、もうちょっと詳しくしますと、「本社や複数の事務所がある場合、材料や部品といった資材を、本社で集中して調達する方法に変えた」という事になります。
集中購買のメリットは、大量購入によって安く調達できる、過去の購買データが統合されるため、そのデータを用いて効率良く購入業者と交渉を行うことがでる、在庫量のコントロールがしやすい、などがあります。
デメリットは、本社で一括購入することで、事業所における購買の自主性がなくなりますし、緊急の場合などに即応できないこともあります。
つまり、『材料調達の方法を変えてコストを減らして、商品の値段を下げたら、結果的に売る上げが上がったよ』という事です。
かなりシンプルですが、これを徹底してやれるかどうかで変わるのかもしれません。
朝食の『フルーツグラノール』戦略!
スナック菓子と、もう一つ商品の柱をつくった!売り上げが伸び悩んでいた、『フルーツグラノール』を売れる商品にする仕掛けを行った。
具体的に3つの作戦!
① 名前を憶えやすいように、『フルグラ』に変更!
② 女性をターゲットにし、朝時間がなくても食べれる『時短』を売りにした!
③ 女性の便秘解消食品として『食物繊維』『健康志向』を押し出しアピール!
これが売り上げを十倍にした作戦です。
松本会長いわく『消費者の関心を捉え、課題を解決するところにビジネスの醍醐味があります。』とおっしゃっているように、アイデアと販売戦略でもぎ取ったといえます。
ダイバーシティーの実行!
ダイバシティーとは、「多様化」と訳され、企業経営においては人種・国籍・性・年齢は問わずに人材活用する『多様化』を意味します。
カルビーで松本会長が実際行ったのは、『女性を管理職へ登用』です。
会長いわく『トップを女性にしたらどうなるか、男性の場合と一緒です。男と女は一緒だとわかりました。だからそれからよく言っています、「女性は優秀ですよ、男性と同様に優秀です」と。 』
女性と男性、同様に優秀であって、『女性だから出来ないという事はない』という事、そして『女性だからできる事』にスポットを与えたからこそ、新たな目線で経営ができ、視野が広がったのだという事だと思います。
まとめ
という事で、オレ流、経営者、松本 晃氏について、調べてみました。
70歳というお歳ですが、非常にお若かった印象です!
コメントも分かりやすく面白いので、雑誌の対談やインタビューなども必見です。
コメントフォーム