昔、人々はまだお金を持っていませんでした。その代わりに「物々交換」という方法で欲しいものを手に入れていたんです。今回は、この物々交換がいつ、どうして始まったのかをわかりやすく説明します!
物々交換はいつ始まったの?
約1万年前:新石器時代
人々が農業を始めた時代です。自分たちが育てた食べ物や作った道具を交換する仕組みが生まれました。
- 農家さんが余った果物を、他の人が作った壺と交換するような感じです。
約5000年前:古代文明の始まり
メソポタミアやエジプトなどの大きな文明が誕生しました。ここでは、大麦や家畜、布などが物々交換に使われていました。
- 特にメソポタミアでは、大麦が「よく使われるもの」でした。
なぜ物々交換を始めたの?
1. 助け合いが必要だったから
ある人は魚をたくさん捕れるけど、果物が足りない。逆に、果物をたくさん持っているけど魚が欲しい人もいました。お互いに助け合うために交換をするようになったんです。
2. 作物が余ったから
農業が広まると、必要以上に作物が取れることがありました。その余った分を他のものと交換することで、無駄を減らせました。
3. 得意なことを活かせたから
陶器を作るのが得意な人は壺を作り、農家さんは食べ物を育てる。お互いの得意なことで分業し、その成果を交換するようになりました。
物々交換の困ったところ
1. 欲しいものが合わない
自分が持っているものが、相手の欲しいものでないと交換できません。
- 例えば、果物を持っているけど、相手が魚ではなく布を欲しいと思っている場合です。
2. どれくらい交換するか決めにくい
1匹の魚と1つの壺が同じ価値なのか?このように、何をどれだけ交換するかがわかりにくかったんです。
3. 保存が難しいものがある
果物や魚などは腐りやすく、長く保存するのが難しいため、交換がスムーズにいかないこともありました。
物々交換からお金へ
こうした問題を解決するために、「みんなが使える便利なもの」を考え出しました。それが「お金」です!
- 最初は、貝殻やキラキラした石などが使われていました。
- その後、金属のお金や紙のお金が生まれ、今ではデジタルのお金も登場しています。
まとめ
物々交換は、約1万年前に人々が農業を始めた頃から使われていました。でも、この方法にはいくつかの困った点があったため、「お金」という便利な道具が生まれました。
次回は、「お金の最初の形」についてもっと詳しく見てみましょう!
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