日本の年金の歴史は、明治8年(1875年)までさかのぼります。江戸が東京になってまだ8年ほどという頃に軍人の為の制度として始まりました。
目次
年金制度の歴史を知りましょう!
年金の始まりはいつ?
1875年の『海軍退隠令』、1876年の『陸軍恩給令』、1863年には『文官恩給令』この辺が年金の始まりといわれております。
当時は、年金とは言わず、『恩給(オンキュウ)』といって、軍人や官吏(カンリ)が、公務のためにけがをしたり病気にかかり退職したとき、または公務で死亡したときに、国が使用者として公務員や遺族に給付を行う制度の事です。
官吏は現代の公務員、国家公務員を指します。
公的年金制度のスタート!
この後、昭和14年(1939年)に民間人では初めて公的年金が適用されました。
それが『船員保険』です、背景にはやはり戦争がありました、軍用資材を船によって運んでいた時代ですので、軍人並みに危険を伴う作業を行っていた、『船員』を保険制度で保証しようという制度が船員保険です。
そして、昭和16年(1941年)に厚生年金保険の前身の『労働者年金』がスタートし、昭和19年(1944年)に『厚生年金制度』となり事務職の男女の労働者も年金の対象になりました。
団塊の世代が誕生!約800万人!
団塊の世代の誕生、第一次ベビーブーム 昭和22年(1947年)~昭和24年(1949年)生まれ
国民年金制度スタート!
昭和39年(1964年)に『国民年金制度』が設立され、自営業も対象になる。
団塊ジュニア世代の誕生!
団塊ジュニア世代の誕生、第ニ次ベビーブーム 昭和46年(1971年)~昭和49年(1974年)生まれ
第3号被保険者が創設!配偶者も年金対象に!
昭和60年(1985年)に『第3号被保険者』が創設され、専業主婦(主夫)など、配偶者の収入で暮らしている方も対象になりました。
これにより『全ての国民は、20歳以上で年金に強制加入』という現在の形が完成しました。
という事で長かったですが、ようやく現代の形になりました。
年金の始まりは軍事費を調達したかったから?
昭和16年に始まった『労働者年金』ですが、当時の年金は60歳になったら支給されるというものでした、働いている方は年金を納めましたが、当時の日本人の平均寿命は50歳ほど、つまり、すごーく長生きしたら貰えるよ見たいな感じの制度です。
ですので、国民の為というよりは、当時の第二次世界大戦の軍事費を集める為・・・とは言い切れませんが、とにかく国のお金集めに使われた政策かなと、考えると納得できます。
まとめ
というわけで、年金の歴史をさかのぼってみました。
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