物事を思い出す時に、いつでもすぐ思い出せて長く覚えていられる記憶とすぐ忘れてしまってなかなか自分の物にならない覚えられない記憶とがあります。
その違いは何処からくるのか?記憶機能の種類について、ご紹介致します。
記憶機能には種類があります!
そもそも記憶とは?
記憶は、保持時間の長さの違いから、3つに分けられます。
① 感覚記憶 ② 短期記憶 ③ 長期記憶
そして記憶は、『情報を記入する、記銘(きめい)』、『記銘された情報を蓄える、保持』、『保持された情報を検索し引き出す、再生』の3工程から成り立っています。
感覚記憶とは?
視覚、聴覚、嗅覚などの『感覚器』から入る情報で、目に止まって瞬間的に記憶しますが、1秒ほどで消えてしまい、保持時間は非常に短い記憶です。
短期記憶とは?
感覚記憶で入ってきた情報のうちの、注意が向けられた情報のみ、『言葉、数字、図形など符号化』され、短期記憶に転送されます。
短期記憶は、記憶容量が限られている為、15~20秒くらいで忘れてしまう特徴があります。
短期記憶の中に『作動記憶』というものがあります、人前でのスピーチの時に、話す順序を考えたり、コメントを記憶しておくことや、計算や推理を行う時に、必要な情報を一時的に頭に思い浮かべ保持し、操作する動作をさします。
こちらも一時的な『短期記憶』の一種です。
長期記憶とは?
長期記憶は、ほぼ無限の容量を持ち、その方がもつ知識や体験と結合して、数分から、数年間、記憶されます。
短期記憶と異なり多くの情報を蓄える事が出来ます。
長期記憶を使いこなしましょう!
長期記憶には、心理学上、『意味記憶』と『エピソード記憶』の二つがあります。
意味記憶とは?
意味記憶は簡単に説明しますと、『知識の記憶』で子供のころ最初に覚える『言葉』も意味記憶になります。
体験ではなく、学習によって得られる記憶の事を指します、意味記憶はずっと留まりやすい特徴を持ちます。
エピソード記憶とは?
エピソード記憶は、その方の人生の個人的な経験で記憶した事を指し、特に覚えておこうと意識しなくても、自然に覚えているの、経験や出来事がそれになります。
エピソード記憶は、絶えず変化するので、その情報はしばしば変形されたり、思いだしにくくなったりします。
手続き記憶とは?
自転車、自動車の運転、料理など、手続き・技能による記憶です、一度覚えると身体が覚えてなかなか忘れません。
長期記憶で覚えておくためには?
『意味記憶』と『エピソード記憶』のいいとこどりをする方法が、長く覚えていられるコツになります。
まず『エピソード記憶』は、あたまに入りやすい特徴があります、逆に『意味記憶』は学習ですのでなかなか入ってこない場合があります。
そして『意味記憶』は一度覚えてしまえば、なかなか変換されず定着する特徴があります、その半面『エピソード記憶』は、内容が変換されやすいもろさがあります。
という事で、まず始めに『頭』にインプットする時は、『エピソード記憶』を使います、そしてインプットした記憶をそのままにしておきますと、やがて内容が歪んでしまったり変わってしまったりしますので、ご自身で相手に教えるようにアウトプットします。
覚えた知識を、相手に分かりやすく、説明する為には、言い回しを変えたり、どうすれば分かってもらえるかなど、自身で考えて引き出しますので、ここに『意味記憶』の学習が入ります。
『経験で得たものを自分なりに教えやすいように変換して引き出す。』事が当たり前のようですが一番、記憶を定着させる方法になります。
あとは、ちょっと疲れますが、身体の動きとともに覚える『手続き記憶』も混ぜ込むと更に記憶力が増します。
まとめ
記憶のしくみについて紹介しました。
すべて長期記憶で覚えれたらいいな~と思ってしまいますが、やはり長期記憶として保存するには、覚えてすぐ自分で使ってみるというのが大事のようです。
たしかに、赤ちゃんのころから何気なく覚えてきた言葉は、忘れないですし、『聞いて覚えてすぐ使って』を繰り返してきたから、長期記憶として定着しているんだな~と思います。
つまり、英会話や他の語学語を覚えるのも夢じゃない!覚えたらすぐその言葉でしゃべってればいけるんじゃないか・・!。
今度、実体験してみますので、またその模様と結果は記事にしたいと思います。