前回、認知症には複数の種類がある事を紹介致しました。今回は、種類によって違う症状を具体的に記載していきます。
目次
認知症の種類で症状が全然違う!
同じ認知症であっても、種類によってその症状はかわってきます。
まずは、どのタイプの認知症なのかを把握しましょう。
種類別の代表的な症状や行動を記載致します。
① アルツハイマー型認知
つい先ほどあった事を思い出せない、忘れる、物忘れが多くなる。
人の顔を思い出せない、その人が誰かを思い出せない。
作業の途中で何をしていたか忘れている、もの盗られ妄想が多くなる、
時間や場所が分からなくなる、道が分からなくなる、など。
② 血管性認知症
頭痛、頭重、肩こり、めまい、四肢のしびれ、耳鳴り、不眠、物忘れ、
うつ状態、些細な事で泣いたり笑ったり感情をコントロールできない。
③ レピー小体型認知症
知らない人が家にいる等の幻覚をみる、体全体の動きが悪くなる。
「パーキンソン症状」がでる、大きな寝言を言う、常に体に力が入ってしまう、
便秘、立ちくらみ、良い時と悪い時の差が激しい、物忘れなどの記憶障害はおきにくい。
④ 前頭側頭型認知症(ピック症)
人格が変わってしまう、自分勝手に欲望のままに行動、同じコースを同じ時間に散歩する。
一定の速度で同じ言葉を繰り返す、机を繰り返し叩く、膝をさする、万引き行動をしてしまう、
誰彼かまわず性的な行動を行う、言葉の意味が分からなくなる。
動きの記憶は問題ない為、道に迷ったりはしない。
⑤ クロイツフェルト・ヤコブ病
急速に進行する認知症で発症から6~12ヵ月で死に至る、急速に体が動かなくなる、
幻覚、妄想、運動麻痺、意識障害など発生。
⑥ 慢性硬膜下血腫(マンセイコウマクカケッシュ)
頭痛、嘔吐、尿失禁、物忘れなど。
⑦ 正常圧水頭症(セイジョウアツスイトウショウ)
物忘れ、歩行障害、すり足、転びやすい、ボーとする、反応が遅い、尿失禁など。
以上になります、認知症の種類によって、これだけ症状が変わってきます。
まとめ
今回は、認知症の種類の各症状を紹介致しました。
身近で認知症の方がおられましたら、症状を確認してまずどのタイプの認知症なのかを
調べてあげる事が理解につながると思います。
次記事では、病気の詳細と治療が可能かなどを記載していきます。
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